キャンプ参加メンバー
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ヨル´(荻島大河)
Ogishima Taiga
1991年生まれ、渋谷育ち。和光学園をドッグランとして成長。高校時代から鷹匠の弟子として活動、2014年からは日本唯一の犬牽となる。シャーマンと呼ぶ人も。大学では神話学・宗教学を専攻、主な研究は「鷹狩の文化研究」。学生研究助成金論文制度を利用し、学会発表や論文執筆を行う。その後研究対象を「日本の犬の調教史」に切り替え、伝承が途切れた調教技術を収集・修復し、論文執筆や復元作業を開始。また、2011年からはヨル´として生物を主軸とした演劇・インスタレーション作品の製作を開始。2014年から鴨寄犬の調教を受けていた美濃柴犬を主役とした野外劇『コロの冒険』を製作。巡礼と犬は強い縁で結ばれており、更に東北には犬の昔話や伝承が多い。物語の犬たちを現代に駆けさせ、更に現在の形にあった姿に転生させることを目指す。
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斧澤未知子
Onozawa Michiko
1984年。兵庫県神戸市出身。編集者、造本デザイナー。「都市は私たちの皮膚である」と信じ、そのことについて興味深い会話をかわすために文章、ドローイング、建築、服飾、写真、本など、自分が関わりうる媒体をどう利用し表現すればいいのか日々探す。大学・大学院で建築学を修了後、2011年までアトリエ事務所、テレホンアポインター、組織設計事務所などをうろうろとし、2011年6月~2015年3月に東北大学の社会人・大学院生向け人材育成プログラム「せんだいスクール・オブ・デザイン」で研究員として運営、講義アシスタントを務める。阪神大震災、東日本大震災の体験を経て、災害が当然のよう起こりうる土地での「生活の常識」のようなものを、いかに自分(たち)が獲得していけるのかを模索する。
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清水 翼
Shimizu Tsubasa
1981年宮城県塩竈市生まれ。劇団維新派の制作。大阪外国語大学(現:大阪大学)ロシア・東欧地域文化学科ハンガリー語専攻入学後、友人の劇団を手伝ったことをきっかけに舞台芸術に興味を持つ。その後、京都橘大学文化政策学研究科博士前期課程にて、アーツマネージメントを専攻。卒業後、2007 年に維新派に所属し、以降、フェスティバル/トーキョーや瀬戸内国際芸術祭に参加。世界のさまざまな場所で野外公演を行ってきたが、どの場所でも現地滞在型の製作・公演を行う。特に、離島や山間の町では、製作環境や興行を行える土台が全く無いところから作品作りを行ってきた。本プログラムでは、震災における当事者性、という個人的な問いをベースに、現在形の東北の一面をあぶりだせる方法を探りたいと考えている。 http://www.ishinha.com
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高橋創一
Soichi Takahashi
1986年3月、気仙沼市生まれ。編集、執筆、その他。仙台市内の文化施設をはじめ、さまざまな分野、場所でテキストや印刷物を中心に活動。思い出したように、音楽や文学にまつまるイベントも主催/協力。大学ではベルクソンやミンコフスキーを援用し、時間論について思考。その後、編集プロダクション勤務を経て、仙台短篇映画祭実行委員(2008~12)、東北の福祉作業所の授産品を紹介する冊子『実寸』編集(2013)、とうほくあきんどでざいん塾のアシスタント(2014~15)などを務める。自身が生まれ育ちながら、そのために語りにくい、見えにくい「東北」とは何かを今一度思考し、どのような可能性があるか探っている。
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武田 力
Takeda Riki
演出家、俳優。幼稚園勤務を経て、俳優としてチェルフィッチュという演劇カンパニーに参加。ヨーロッパなど50以上の都市で公演を行う。その他、飴屋法水氏の作品に出演。 近年はアジアに継がれる民俗芸能の構造から演劇を創作。匿名性が担保された糸電話へ観客が「想い」を告白し合い作品が展開していく『わたしたちになれなかった、わたしへ』。道交法の定める「一定行為」を所轄警察に問い、それを手掛かりに街の「異物」を住民が演じる『踊り念仏プロジェクト』など。いずれも日常と異なる位相にある自身や環境を認識する「装置」として観客に作用し、故になにを獲得するかは観客個々に異なる。今回は上述『踊り念仏』をフィリピンの国際演劇祭Karnabal Festivalとの協働制作として、共に被災地である東北とタクロバンにて実装する、そのリサーチのため参加。 https://www.facebook.com/riki.riki.takeda
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檀原照和
Dambala Tell-Kaz
1970年東京生まれ。ノンフィクション作家。舞台活動を経て「土地にまつわる習俗」をテーマに執筆を始める。著作に『ヴードゥー大全』(夏目書房2006年)、『消えた横浜娼婦たち』(データハウス 2009年)、『ケルアックの暮らした家』(Kindle2013年)などがある。大学時代、戦後の横浜市のグランドデザインを設計した田村明のゼミで学んだ経験から、まちづくりとアート、公共とライター・イン・レジデンスの関係性について取材中。東北では濃厚な民俗信仰、祭りと日常生活のあわい、311語りからこぼれ落ちた物語に興味を持つ。今回のプロジェクトを広義のレジデンスと捉え、文筆家の活動を拡張する機会と考えている。 https://note.mu/yanvalou
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二宮彩乃
Ninomiya Ayano
1987年。岩手県生まれ。いちのせきのはこ「ガレージホール」主宰。座・高円寺 劇場創造アカデミー修了後、演出家として利賀演劇人コンクールに出場、また、えだみつ演劇フェスティバルに参加するなど精力的に活動を展開。2014年には、「ミニマムな市にこそ、現代日本の基盤がみえる」の信条のもと、故郷である岩手県一関市にUターンし、ガレージホールをオープン。自身の創作拠点としてだけではなく、「縁の拠点」をキーワードに、〈ひいらぎ演劇プロデュースVOL1、2〉の総合プロデューサーをつとめるなど、さまざまな活動を展開している。観光・文化・農・歴史など、一関に根付くさまざまに豊かなコンテンツを新たな文脈で編集し、自身のジャンルを超えた形での表現の可能性を探るべく、今回のプログラムに参加。
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久松知子
Hisamatsu Tomoko
1991年三重県生まれ。東北芸術工科大学修士課程日本画領域在籍。歴史や社会の反映としての美術の在り方に興味を持ちながら、山形で絵画を制作している。2011年より東北芸術工科大学チュートリアル「東北画は可能か?」に参加し、滞在制作や展覧会の共同制作も行っている。2015年《レペゼン 日本の美術》で「第18回岡本太郎現代芸術賞」岡本敏子賞、《日本の美術を埋葬する》で「第7回絹谷幸二賞」奨励賞を受賞。現在、東北をテーマにした2つのプロジェクトを温めている。山形で制作している実感を大切に、暮らしている場所としての東北に愛情を持って、これらの制作やプロジェクトを進めていきたいと考えている。 http://tomokohisamatsujp.wordpress.com
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福田龍郎
Fukuda Ryuro
1975年。東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科油画専攻修了。ベルリン芸術大学造形学部留学。国内および世界各国で撮影した写真を用いて「新しい風景」を主題にした作品制作を行う。ポーラ美術振興財団若手芸術家在外研修助成にてワルシャワ・ベルリンに滞在(2004-2005)、シンガポールビエンナーレ2008、堂島リバービエンナーレ2009、VOCA展2015等に出品。平成25年度東京都教育研究員(中学校美術部会)、東京都中学校美術教育研究会教科研究部部員(2013-)などを務める。震災後に初めて訪れる東北で、各地を巡り撮影しながら作品を構想する。 http://ryurofukuda.com
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三上 亮
Mikami Ryo
1983年神奈川県生まれ。アーティスト。2011年東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。目に見えない記憶や人の無意識の視覚化をテーマにさまざまなメディアを用いて表現。近年は、リサーチから得られた歴史や証言をもとに、かつて在ったモノやコトなどの今では”目に見えないもの”をある種の”幽霊”として仮定、擬人化することで現実とフィクションをおり混ぜるような手法で作品を制作している。近年の主な展示、2015年 Find Default and Rename It -幻談- (第8回展覧会企画公募展、トーキョーワンダーサイト本郷) 2013年 Open Studio 2013(BankART AIR)。今回、自分の家族のルーツが東北であるという事を出発点に今まで自分にとって馴染みの無いものだった東北というものがこの「巡礼」を経てどう変化していくかに興味があり応募。 http://mikamiryo.com/
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村上愛佳
Murakami Manaka
1993年東京都生まれ、宮城県育ち。東京藝術大学先端芸術表現科学部3年在学。高校生の時に震災を経験し、茫漠とした日々を過ごす。制作としては、特定の場所を決めてからその場所の使われ方や関わり方を観察し、そこに置かれることによって普段とはちがう場所性の変化を持たせられるようなオブジェクト・インスタレーションを立ち上げようと思っている。また、門脇篤の制作する音楽で震災を伝える、STARTohokuレーベルにラップ担当で参加している。そして、コミュニティアート・ふなばしとして、きらきら夢ひろばでたまにワークショップを行なっている。